とっても素直でシンプルなスニーカー「MOONSTAR – MADE IN KURUME」は、しなやかなソールを持ちながらも丈夫で壊れにくく、洗練されたディティールと独特な素材感が魅力です。自社ブランドとして4年前に誕生し、これまでに製造してきた様々なOEM商品や、上履きや体育館シューズなどの学校用品を製造した、技術と経験が活かされています。「MOONSTAR – MADE IN KURUME」の誕生について、デザイナーの山田さんに話を伺いました。
ー なぜ自社ブランドの開発を始めたのでしょうか?
山田: 弊社ではお年寄りから子供までの靴を作っていますが、20〜30代のターゲット層の靴は、他社のOEM商品を作っているだけでした。そこを久留米工場でもなんとかしようと、自社ブランド「MOONSTAR – MADE IN KURUME」をスタートさせました。デザインも凝ったものではなく、履いた時に美しいシルエットを追求していて、自分たちはもちろん同世代の人たちに履いてもらえるスタンダードな靴作りを目指しています。
私たちの生活に欠かせないスニーカーは、ただ履きやすいだけではなく、ファッションアイテムとしても暮らしに彩りを添えてくれます。この春は作りの良い定番スニーカーの中から、お気に入りの一足を探してみてはいかがでしょうか。最後に「MOONSTAR – MADE IN KURUME」の未来についてお二人にお話を伺いました。
ー 新たに挑戦してみたいことはありますか?
平田: 今後はムーンスターの商品を幅広く紹介できる自社のショップが欲しいなと考えているところです。 そして「MOONSTAR – MADE IN KURUME」の靴を親子で履いてもらいたいですね。例えば、「KIDS GYM CLASSIC」シリーズは、あえて子供が履きやすいゴムバンドではなく、お父さんと同じ紐がついたデザインになっているので、子供さんの靴紐を結んであげて欲しいですね。
ゴム産業の町として知られる福岡県久留米市で、明治6年(1873年)に地下足袋から始まり、140年もの間、靴を作り続けてきたムーンスター。人の足型を研究し、特にラバー素材にこだわることで履き心地の良さを保ち続けてきました。そして、ムーンスターが新たな一歩を踏み出すために、140年間の靴作りへの自信と誇りを込めた「MOONSTAR – MADE IN KURUME」の靴が誕生しました。